Education in Canada

 

カナダの教育制度

カナダは "教育の質はその国の生活レベル" に直結するとの信念に基づいております。国民一人当たりに
割り当てられる国からの支出額は、長年に亘りカナダが世界一となっております。今後も高水準な教育投資
を続けるカナダ、その成果は今後も確実に社会に還元されてゆきます。

教育制度は州が決めている:

10 の州と 3 つの準州から構成される連邦国家であるカナダは、教育制度も州が独自に決定し運用してい
ます。国も高等教育機関向けの補助金交付などについては多少タッチしておりますが、基本的な方針は州
が決めており、文部省が指導要綱に基づき一元的に監督している日本とは根本的に違います。

語学教育の徹底:

多民族国カナダは歴史的に国家施策として語学教育に力を入れており、その下の教育水準の高さは国際的
に優れた評価を受けております。英語あるいはフランス語生活環境を整え、自然な言語能力発達を促す
"イマージョン方式" も初等教育の段階から成果を収めております。




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 留学先として人気の高い Community College:

 カナダのl高等教育( Post -Secondary Education) と日本のそれとの違いは、学術的な教育機関である
 大学と、実社会で即戦力になる人材を育成する教育機関との二本柱で成り立っている点です。後者
 の代表格が Community Collete です。Community Collegeは地域社会のニーズに応え、あらゆる種類
 の技能、職業教育課程、語学研修、高校レベルまでの基礎学力養成、また成人向けには生涯学習の
 機会を提供しています。

 British Columbia 州や Alberta 州等では大学 1 - 2 年次の一般教養課程も Community College で
 履修できるようになっております。

 かつては Community College は留学生の受け入れに消極的でしたが、ここ数年で状況は大きく
 変わり、現在では積極的に留学生を受け入れ、そのための体制も完備されております。
   
 大学 University:

 昔のカナダでは大学といえば少数のエリートや宗教指導者養成期間でしたが、1960 年代に教育の
 機会均等と高等教育の大衆化の動きが起こり、宗教色の強い一部の大学を除いた全てが州を通し
 て政府から運営資金の供給を受けて公立大学となりました。この教育機会均等の改革は、大学教育
 の質を根本的にを変え、どの大学も一定の水準以上を保つようになりました。また University of
 Toronto、Queen's University of Kingston の様n米国のアイビーリーグ校と肩を並べる大学もあり、
 日本ではあまり知られていなくても世界的な評価を得ている大学も多くあります。   
 

小学校 ELEMENTARY:

初等教育と中等との区切りの時期は州によって若干違いますが、初等教育(= Elementary Education) は
6 - 8 年の義務教育となっております。1 年生は 6 歳児が一般的で、 4 - 5 歳児を対象とした "準教育(幼稚園)"
を設けている州が多いようです。カナダの初等教育は個性重視でゆったりとしたカリキュラムが用意されてい
ます。初等教育の授業は 1 日 5 時間、週平均 25 時間で第一言語(英語 or フランス語)、算数、理科、社会、
基礎的な芸術、体育、生活を学びます。また "Connecting Canada" の第一歩として学校を結ぶ教育通信網
"SCHOOL NET" の整備により小学校から Computer - Internet を "Tool" として利用している。

中学校 高校 SECODARY:

中等教育は日本の中学と高校にあたります。カナダは中学と高校が一貫教育となっており、その殆どが
公立学校で、授業料は無料です。学年に呼び方は小学校一年から通算して数え、日本の中学一年生に
あたるのが Grade 7、高校三年生にあたるのは Grade 12 となります。

職業訓練 or 進学:
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中等教育の段階で職業訓練的な科目も登場します。10 年生は殆どが必須科目で、11 年生以上になると
必須科目が減り、将来の進路に応じて、職業準備コースか、進学コースを選択します。

必修科目は州によって差がありますが、第一言語、数学、理科、美術、社会、体育は必ず含まれています。
これに第二言語、宗教、倫理、家庭、保健、生活技能、コンピューター等を加える州もあります。

職業教育は中等教育の最後の 2 年間で行われ、期間や内容は学校、学区によって多少の違いがあります。

進学コース:
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進学コースは知識もさることながら、考察力、文章力、発想力等、大学での高度な教育を受けるための
"学習技術" の習得に力が注がれています。日本の受験勉強にあたる部分はカナダの場合、大学教養課程
で習得します。しかし一部の進学校ではアイビーリーグ校等、海外の名門大学の入学審査で有利になる
"International Baccalaureate" や "Advanced Placement" といった難度の高いカリキュラムを導入している
ところもあります。

各州は学区 (School District) に分かれ、初等、中等教育を管轄するのは学区教育委員会 (School Board)
です。公立中等教育機関(中学 * 高校) への留学を希望する場合は、School Board に問い合わせをします。
学区によっては積極的に留学生を受け入れております。私立学校の場合は各学校に直接申し込みます。
日本のように文部省が一元管理している教育制度とは根本的に異なるため、留学先を選択する際は、
学校のカリキュラム、内容をよく分析する必要があります。

私立学校やセパレート学校での教育:

公立学校とは別の教育として、私立学校やセパレート学校があります。一部の州の法律では、宗教別の
セパレート学校の設立が認められています。州によってはその殆どがカトリック系で、カナダの公立学校の
在校者数の約 25% を占めるセパレート学校は、幼稚園から中学、高校まで完全な宗派教育を実践してい
ます。


カナダで生活している留学生にその感想を聞いてみると、多くの学生が、教育水準、自然と調和した生活、
質に満足し、卒業後も引き続きカナダで生活、就労することを希望しています。自らを "モザイク国家" と
呼ぶカナダ国民は、世界各国からやっ来た人々により培われた多民族 *多文化社会を誇りとしています。
カナダ国民が国際感覚に溢れたオープンな国民性であることは、この様な多民族国家としての歴史、構造
が背景にあります。もちろん多民族国家であるが故の問題もあり、たとえばケベック州独立問題等は、背後
で米国とフランスによる Power Game による複雑な要素も絡んでおります。しかしこの様の問題も、開かれ
たオープンな場で議論が尽くされており、一般国民も伝統的に国際人としての素養を身につけています。


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